アスファルト舗装とコンクリート舗装工事

アスファルト舗装

舗装工事

一般的に「舗装」で思い浮かべるのは道路を構成している「アスファルトコンクリート舗装」だと思います。
通常は略して「アスファルト舗装」「アスコン舗装」「アスファルト」と呼ばれています。
では他にどんな舗装があるでしょう?
住宅の駐車場など、コンクリートを打設しているものを「コンクリート舗装」と呼びます。
一般道でも稀にコンクリート舗装としている場合があります。
急な坂道で、丸い輪の模様が入った白い舗装を見たことありませんか?
これもコンクリート舗装で、施工方法から「真空コンクリート」と呼ばれます。
最後にブロックを敷き詰めた「ブロック舗装」があります。
一般的には「インターロッキング舗装」「インターロッキング」と呼ばれています。
見た目には一番綺麗ですが、施工単価は一番高くなります。


アスファルト舗装とは

アスファルト舗装とは骨材(砕石、砂)とアスファルトを加熱し混合したものをアスファルト合材と言い、この合材を敷き均し、転圧して施工します。
加熱した合材の温度がどれくらいか想像つきますか?
工場(プラント)出荷時でおおよそ160℃前後、、、、、ものすごく熱いです。
施工中も140℃前後はありますから、真夏の舗装工事は熱中症との闘いにもなります。
車が通れるようになる開放温度は50℃以下としており、それ以前に開放してしまうと轍が発生しやすくなります。
構成は比較的交通量の多い道路の場合、下部より 下層路盤、上層路盤、基層、表層となります。
路盤は砕石により施され、合材により基層、表層と施されます。
全体の構成厚は、50cm程度になりますが、合材は上部10cm程度しかありません。
町道など交通量の少ない道路の場合、合材は5cm程度で表層のみです。
アスファルトの利点として

  • 施工後、数時間で開放が可能
  • 排水性が良い
  • 静音性が良い

など。

欠点として

  • 寿命が短い
  • 轍が出来る
  • 熱を持つ

など。


コンクリート舗装とは

コンクリート舗装はアスファルト舗装の合材部分がコンクリートに変わったものです。
コンクリートは非常に強固になりますが、曲がりには弱いため、コンクリートの中間にワイヤーメッシュや配筋を施します。
また、車が乗りますのでコンクリート厚は10cmくらい必要です。
住宅の駐車場のほとんどがコンクリート舗装ですが、それはなぜでしょうか。。。
やはり丈夫なことが最大の理由だと思います。
きちんと施工していれば日常の使用ではまず壊れることはありません。
DIYで車の整備をする方もいると思いますが、アスファルトの場合、薬品やガソリン等をこぼすとその部分は劣化し、ボロボロになってしまいます。
また、ジャッキアップの後に使うジャッキスタンドなどはめり込んで、アスファルトに穴が開いてしまいます。
自動車整備工場やガソリンスタンドがコンクリート舗装なのはその為です。

たまにヘアクラックが入ったのを見て「ひびが入った!」と不安になる方もいますが、ヘアクラックはコンクリートの性質上なかなか避けられません。
生コンクリートが硬化する際に収縮するため多少のクラックは発生してしまうものです。
また、温度差によっても多少の伸縮を発生しますのでそれが原因でクラックが入ることもあります。
3mから5m程度に目地を入れて対策をとりますが、それでも完全に発生させないのは難しいのではないでしょうか。
シャーペンの芯がすっぽりと入らない程度であれば、気にしなくても大丈夫でしょう。

先ほど述べた「真空コンクリート」について少し説明します。
これは打設したコンクリートの上にシートを敷き、コンクリートとシートの間をバキュームにて吸引します。
こうする事により余剰な水分を吸引し、初期強度、表面の強度の増大を図ります。
丸い輪は滑り止め。コンクリートを打設した後にゴム製の輪を並べていき、上記のようにバキュームします。

コンクリート舗装の欠点は施工後、数日間の養生が必要で、すぐに乗れないということです。
また、金鏝仕上げにするとツルツルで綺麗ですが、雨の日など表面がぬれいている場合は非常に滑りやすくなりますので歩行には注意してください。

舗装工事については以上です。
何かあればお問い合わせください。 toiawase.tif